WORKS実績
神家は離れの客間
道路拡張工事に伴い、155坪あった土地が
95坪収用され残地60坪、しかも不整形な三角形の敷地。
かつて旧暦8月15日には、
最初にこの地に獅子舞を奉納し、
集落の中へ入って行ったという、
まさに集落の発祥の地である。
現在、獅子舞を奉納することは無くなったものの、
集落の行事等の拝み事は絶えない。
離れの神家には、ウコール(香炉)が7個も据えられ、
御拝み事の根元として地域に提供している。
更に、母屋の仏壇にも直系の先祖を拝む
2個のウコールが据えられている。
そのような歴史的背景を踏まえ、収用により激減したスペースに、
神家を残すことにより地域の行事を継承しつつ、
施主のプライバシーを守ることを最優先した上で、
2世帯住宅を創出している。