WORKS実績

改修後の2番座

おじーの家

おやじが、終戦直後、カチュー岳から伐採した

モッコクやイーク材で地元の有志らの手を借り
腕利きの大工の手ほどきを受けながらセメント瓦葺きの木造住宅を建てた。
60年経過し白アリが入り屋根の一部が陥没、

雨漏りで更に老朽化が進み崩壊寸前の危険な状態に。
子供たちが『父親の建てた家を現代の技術で再生しよう』と団結。
遠縁にあたる設計士の私に相談があり、

リフォームプランを作成し、
地元の専門業者の協力を得て、大改修工事を行った。
瀕死の住宅が3か月で息を吹き返した。

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  • 改修後の2番座
  • 改修後の北面(スロープ設置)
  • 改修後の台所
  • 改修後のトイレ(裏座に設置)
  • 改修後の洗面脱衣室と浴室(裏座に設置)
  • 改修後2番座から台所を見る
  • 改修後の1・2番座
  • 改修後の新設スロープ
  • 改修前の北面(建物が北に面している)
  • 改修前の北面雨端(建物が北に面している)
  • 改修前の雨端軒裏
  • 改修前の台所

INFORMATIONインフォメーション

種別
こだわりの家終の棲家リフォーム・増築木造
建築面積
111.8㎡
床面積
92.12㎡
敷地面積
不明
構造
木造 平屋建て
竣工年月
改修2009年6月 ※既設1950年新築
エリア
名護市
備考
 高齢者が安全に暮らせるバリアフリーの住宅となり更に、昔ながらの自然の風や光を取り込みながらも今風の住宅にも負けない便利で使いやすい建物にリフォームされたと子供たちは大喜びだった。
 戦後間もない時期に建てられた建物の再生で、身近な人たちが助け合う精神や家族の歴史を受け継いで孫やひ孫にその心の豊かさを伝えているということを味わった物件であった。
 再生された家を前に『ヌーンチンイラランサー』(何とも言えない気持ちです)とじいちゃんの一言は感慨深かった。