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客室から望む白壁のカウンター。ピンクの壁は準備室との仕切

やえせ高等支援学校にカフェ

学生の職業訓練の一環として、カフェでの就業を想定した厨房・客室・準備室を備えた研修室への改修工事物件。

築35年、当初定時生の食堂として、近年は支援学校の職業研修室として活用され、

支援学校生徒の多様な就業を模索している中、カフェというテーマで実戦さながらの研修室へのイノベーション計画である。

 

当初食堂、準備室との仕切を一部撤去し明確な仕切り壁を設け、食堂スペースを厨房と客室にカウンターで分離し、

準備室は食材庫等(準備室)として活用できるよう改修した。

厨房機器は別途工事で、カフェの提供メニューに応じ、必要機器については追加で要請し、配置計画もさせてもらった。

 

この計画の最大のポイントは、準備室との仕切り壁のカラーである。

ピンクというややもするとどぎつい印象になりがちだが、お花が咲いたように品のいい高貴な空間を醸し出している。

たまたまではあるが、数年前、沖縄建築士会でメキシコ建築ツアーで出会った

巨匠ルイス・バラガンの愛したカラーの再現となった。

担当の先生に思いっ切った色合いを奨め、3色が選定され、最終的に選ばれたカラーである。

 

この4月から研修室として利用され、近いうちに一般のお客さんにも提供できるカフェとして営業が始まるとのこと。

この空間が実習を積み重ね巣立っていく生徒たちの将来を後押しできる場所であって欲しいと願う。

 

 

 

PHOTO GALLERYフォトギャラリー

  • 客室から望む白壁のカウンター。ピンクの壁は準備室との仕切
  • 客室から望む白壁のカウンターに厨房。ピンクの壁は準備室との仕切
  • 厨房からのカウンターに客室。ピンクの仕切壁
  • 厨房機器。ピンクの仕切壁
  • カウンター越しに見る厨房機器
  • 客室側にある仕切り壁に交差するカウンター。ステパイプは、以前のトレイカウンター(配膳用)
  • 準備室棚と仕切り壁
  • 準備室棚と仕切り壁 ※手前にガス乾燥機が設置。下は洗濯機スペース
  • 準備室と厨房間の仕切り壁に設置割いてあるドアの隙間ふさぎ金具
  • 改修前の食堂と準備室との仕切り壁
  • 改修前の食堂
  • 改修前の準備室と仕切り壁

INFORMATIONインフォメーション

種別
その他
建築面積
150 ㎡
床面積
150㎡
構造
RC造 平屋建て
竣工年月
2021年3月(既設1985年頃)
エリア
八重瀬町字友寄(南部商業地内)
備考
ピンクという過激な色が、巨匠 ルイス・バラガン の作品を通し、美しい空間を形成できることを学び、この現場でたまたま実践できた。