WORKS実績
先祖の跡を豊かに次の世代に
退職前に枯山水の庭を新調し、
その庭にあった門と塀の設計依頼があった。
総檜造りの赤瓦葺き門と琉球石灰岩の袖壁、
既設のCB壁の上に杉板製の塀を巡らせた門構えに
改修したのが始まりである。
定年退職を期に老朽化した母屋を、
新調した庭と門構えに似合うように
リフォームして欲しいとのことだった。
まず、父親自慢の瓦家は、
外壁と庇のRC部分にひび割れと剥離があるので、庇は撤去、壁部分は造り替え・補修。
瓦は、風化が始まり屋内に赤土の粉が降ってくるため総葺き替え。
母屋のもう一つの要望は、
一番座にいて枯山水の庭を観賞できること。
その他、“トゥングァ”(台所)部分については、
RC造の剥離等の老朽化建築であると妻の一声で建て替え。
終の住まいとしての要望に応えたのが、
二段屋根で雨端の在る母屋に
混構造で出来たトゥングァ部分と水回りである。
((株)盛設計 勤務時担当)
INFORMATIONインフォメーション
- 建築面積
- 160.33㎡
- 床面積
- 132.14㎡
- 敷地面積
- 158坪
- 構造
- 新・既設:混構造(RC壁+木造屋根) 平屋建て
- 竣工年月
- 改築2007年6月 ※既設1962年新築
- エリア
- 糸満市
- 備考
- 老朽化してしまった父親自慢のカーラヤ-には、父の思いが詰まっている
自分の生き様がここにある 絶やしたくない
新たな息吹を吹き込み蘇えらせたい
この庭に包まれながらサンシンが弾きたい
サンシン・カーラヤー・庭
それに、自分の心の底に仕舞ってある大事なもの
拾い集めて再び味わってみたい・・・すべてが財産
トゥントゥンテントゥン
トゥントゥンテン・・・