K 邸 

柱や梁の構造材だけでなく、床や壁、天井まですべて杉材で包み、木肌を活かす自然素材塗料で内装材を仕上げた。

『サッシュやガラリ窓などの開口部と水回りの設備以外、玄関の床も全て木にとお願いしました。本当は、お風呂も木で造りたかった。木なら自分で手を加えやすいからね』DIYに意欲満々の施主。

建築中も『家つくりに参加したい』と。外壁に使う羽目板の焼き杉製作は、家族や近くに住む兄弟の手も借りて1枚1枚自分たちで焼いた。その数ざっと700枚。

『子供たちも家を建てる時から作業をしたおかげで、家族みんなが気にいっている家。主人と中学生の息子にとっておもちゃのようなもの。壁のどこに配線が通っているかもよく分かっていて、棚やちょっとした造作も任せています』と笑う夫人。

(週刊タイムス住宅新聞 第1346号)